こうもりたぬきの冒険

なんとなくな話を書くための場所

中村哲 アフガニスタンの診療所から

コロナ禍で在宅が推奨される世の中だから、会社には割と人が来ない。

そんなご時世なのに、ノリノリで毎日出社しているのが僕である。

理由は色々あるが、出社してしまう最大の理由は集中できるからだ。朝が弱すぎて、自宅だと爆睡してしまう。家は眠い。眠すぎる。

 

だから、定時を越えると、事務所に一人でいることが多くなった。

本来は20人ほどはいるはずのオフィスには、PCも何もないデスクが手持ち無沙汰な風に並んでいる。誰もいないから歌を歌ったり、たまに踊ったりしている。それで急に寂しくなる。

 

 

家に帰って本を読む。

中村哲著 「アフガニスタンの診療所から」。

中村哲さんが、アフガニスタンで「ハンセン病」の治療にあたっていた話が書かれている。

僕は幼い頃を思い出す。

僕は幼い頃、ハンセン病の人をよく見かけていた。

車の窓に張り付いた彼らの顔を見ていた。

寂しい夜は更けていく。明日がすぐそこまで来ていた。